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動物を考える市民の会ニュース [第4号]

動物を考える市民の会ニュース

第4号

2005年4月10日発行

発行者 市民の会事務局

【里親会】今夏で丸五年を迎えます。感謝を込め会よりご挨拶!

== これまで猫・犬逢わせて10頭が旅立つ ==

早いもので、この相模大野駅前会場で諸々の事情でホームレスとなった猫や犬たちの里親探しの活動を始めて、今年7月で丸5年を迎えました。

 

里子の数の推移

この会場で里親さんに出会い、新しい家族に加えてもらった猫や犬は610頭になりました。私たちの里親会活動が多くの人々に支えられ、ここまで続けられてきたことに感謝しております。
会場では、様々な人々との出会いがありました。「動物可の住宅に越してやっと念願の猫が飼える」と、ご夫婦で見にきてくださった方。「子猫や器量のいい子はもらい手が見つかるだろうから、私は一番残りそうな子をいただくわ」と言ってくださった方。「うちも拾った子を飼っていて、もうこれ以上は無理だから」「飼いたいけど賃貸住宅で無理だから、せめて餌代の足しに」とカンパに協力してくださった方など。その一方で「あんた達のような人間がいるからノラ猫が増えて困るんだ」と怒りをぶつけてきた方もおられました。そんな時「私たちは猫を増やそうとしているのではなく、一頭でも減らそうとプライベートな時間とお金を費やして努力しています」と説明してもなかなか分かってはもらえません。確かに周囲への気配りに欠けたり、不妊・去勢手術をしないで餌やりを続ける数が増えて近隣と軋轢(あつれき)を生じさせている場合があるのも事実です。私たちは里親探しと合わせ、不妊・去勢手術や飢えた猫に餌を与える善意の行動が裏目に出ないように機会ある度にアドバイスを行っています。
動物は、その飼い主によって一生の幸・不幸が決まってしまいます。しかし飼い主を選ぶことはできません。私たちは、唯ひとつの運命の出会いのために、猫たちと一緒に暑い日も寒い日も里親会場に立ってきました。610頭という数は大きな成果であり、支えていただいた皆さんと共に喜びたいと思います。しかしながら、生まれてきても人に愛されることもなく、飢えや病気・ケガで短い生涯を終える小さな命や疎まれ怯えながら生きている無数の存在に思いを寄せる時、手放しでは歓べない現実があります。
一人ひとりの力は小さくても、会場に集まる多くの人々の協力で、動物を取り巻く環境をより良い方向に進めて行くため、私たちはこれからも活動を続けていきます。今後とも皆さんの温かいご支援をお願いします。
T.K.

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