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動物を考える市民の会ニュース [第3号]

動物を考える市民の会ニュース

第3号

2003年12月1日発行

発行者 市民の会事務局

【里親会】会員外の参加が急増する!

== 猫など140頭が里親さんの元ヘ! ==

 

里親募集の会場風景

「市民の会」の里親会活動も早いもので三年が経過しました。今年も変ることなく人間の身勝手な都合で動物たちが捨てられて保護されるケースが後を立ちませんでした。
夏真っ盛りの7月、川崎市のある駐車場に生まれて2~3週間の子猫5頭がダンボール箱に入って捨てられているところを会員に保護され、一頭はすでに亡くなっていました。残り四頭も衰弱して危険な状態でしたが、治療の甲斐あって回復して里親さんの元で元気に暮らしています。
今年の活動の特徴は例年になく、一般市民の方が自ら保護して里親会に連れてくるケースや保護等についての相談も急増しました。
残念ながら毎年保護された頭数分の里親さんが見つかるわけではないため、勢い個人で抱え込む頭数も10頭20頭と増えてパンク状態にあります。そんな状況は、カンパの運用内容からも理解できます(病院などへの預かり料が60%)。

○行政も里親会を!

私たち市民だけでの保護や里親探しの活動には限界があります。こうした活動は、本来市など行政が積極的に取組むべきことです。
遅れている日本の動物行政のなかで岐阜市保健所は、30年以上前から月一回、犬や猫の里親会活動を行っています。他の行政も見習って当然です。

【寄稿】一動物を捨てるのはやめて!

私がこの会を知ったきっかけは、下校途中に黒い一匹の子猫を拾ったことです。今の私の部屋は動物が飼えずまた、実家でも飼うことが出来ないため、獣医さんに相談して教えて頂いた会員さん宅に電話するときは不安で一杯でした。飼えないと分かっている上で拾ったということに対して持っていた後ろめたさのようなものだったかもしれません。しかし、事情を説明し終わった後に「勇気を出してくれてありがとう」と言って頂いた時、救われた気持ちになり泣き出しそうになってしまいました。私の行為が間違ってはいないと言ってもらえた気がしました。また、駅頭で会の皆さんに暖かく迎えて頂き、色々な言葉をかけて頂いたことでさらに、私の不安を払拭してくれました。
私は、動物が好きでどうしても見捨てられない人達だけが苦労を強いられるのは、おかしいと思います。軽い気持ちで動物を飼い、手にあまって捨てる人にはそのコだけでなく多くの人々をも苦しめているのだということを知ってほしい。
今以上に多くの人が自分だけでなく、他人や他の動物をも大切に思う心を持ってもらうことを切に願っています。
北里大T・T

【カンパの運用報告】

治 療 費  — 26.0%
ワクチン   —  3.0%
不妊手術   —  0.7%
預かり料   — 60.0%
里親宅輸送費 —  3.1%
事務経費   —  7.2%

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